2016年9月29日

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プレスリリース、記者会見、クリッピング、メディアリスト。現代では一般的な広報手段であり、広報業務に携わる人たちは当たり前のように活用しています。実は、これらはいずれも、アイビー・リーが100年以上前に、初めて広報手法として発案もしくは実用化したものばかりです。

リーは、「パブリック・リレーションズのパイオニア」または「父」と称され、20世紀を代表する広報エージェントの第一人者です。しかし、その生涯や人物像はほとんど紹介されていないのが現実です。

彼が活躍した20世紀初頭から1930年代までのアメリカは、急速な工業化による経済市場の発展や移民の大量流入と共に、新聞メディアの普及によって、大企業の経営者や連邦政府指導者を取り巻く環境は大きく変わりました。

特に、企業経営者は顧客や従業員など、一般大衆との双方向コミュニケーションの重要性を痛感し、彼らとの良好な関係を築くためにパブリック・リレーションズ(広報)という新しいマネジメント手法と、それを実践できるパブリック・リレーションズのプロフェッショナルを求めていました。リーは、『原則の宣言』に代表されるように、当時の他の広報エージェントとは一線を画した、斬新なアイディアを次々を実践し、当時の経営者から高く評価されたのです。

このブログは、リーの知られざる人物像や代表的な広報事例の紹介をはじめ、現代パブリック・リレーションズの概念形成に、彼がどのような影響を与えたか、ご紹介します。

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