2016年11月28日

書評が掲載されました

広報学会の理事も務めている、PR会社「ビーコミ」代表の加藤恭子さんが、ご自身のプログ「きょこ コーリング」で、書評をご掲載くださいました。ありがとうございます。


2016年11月25日

広報学会Facebookで、紹介されました。

広報学会のFacebookで、拙著が紹介されました。こうしてご紹介いただけるのは、大変うれしいことです。

ちなみに、引用された記事は、東京経済大学の広報から取材を受けたものです。
卒業後、ひさしぶりに訪れた大学は、懐かしかったです。

2016年11月21日

広報エージェントの前職は新聞記者やジャーナリストが多い

アップル社が中国での広報業務を強化するために、ウォールストリート・ジャーナル紙の元コラムニストを採用しました。

Apple、WSJの女性ジャーナリストを中国の広報責任者として引き抜き

アメリカでは、エドワード・バーネイルズといった現代パブリック・リレーションズの父と称される先駆者たちが、第一次世界大戦終了後、パブリック・リレーションズに関する講義を大学で始めました。これは、PRを専門職業として認知させるの人材育成の始まりでもありました。

その後、企業や行政機関のパブリック・リレーションズに対する需要が高まったことから、大学にパブリック・リレーションズの学部や学科が開設され、大学で専攻した学生たちがPRエージェンシーや企業の広報部門で働くようになりました。

一方、新聞記者に代表されるジャーナリストから、PRエージェントに転身する事例も多く見られました。これは、企業にとって、ニュースを書くという専門知識や経験を有する新聞記者たちは、即戦力だったわけです。この傾向は、マスメディアへの露出が広報PRにとって最大の価値を示していた1980年代初めまで続きました。

しかし、1990年代のインターネットの登場によって、企業にとメディアとの関係が代わり始めたことから、広報担当=元ジャーナリストという図式は、以前より少なくなったと思います。

2016年11月20日

「出版記念セミナー」申込受付終了しました。

12月1日(木)に開催する「出版記念セミナー」の申込を終了しました。お申込・お問合せくださった皆さま、ありがとうございました。

キャンセルが出た場合は、改めてご案内します。


2016年11月14日

12月1日開催「出版記念セミナー」の補足説明です。

セミナー開催告知後、ご質問を頂戴しました。共有できる内容をまとめましたので、ご参考になれば幸いです。

◆セミナーの内容について
このセミナーは、プレスリリースの書き方や、記者やメディアとの付き合い方を紹介する、ノウハウ系ではありません。

現代広報PRの発端をご紹介し、広報の原点を考えてみようという試みです。『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』の中から、世界で初めて彼がプレスリリースを実用化した、鉄道事故広報など、事件・事故の経緯を詳しくご紹介します。

◆PRプランナー試験にも登場する、アイビー・リーとは一体誰なのか。
なぜ、アイビー・リーは「パブリック・リレーションズのパイオニア」と呼ばれるのでしょう。その理由は、現代広報PRで一般的に用いられている、数々の広報手法を初めて考案、実用化した人物だからです。

プレスリリースは、彼が1906年の鉄道事故後の情報発進手段として実用化し、以降は企業や団体のメッセージをメディアに伝える共通様式として定着しました。
また、一ヶ所に複数のメディアを集めて行なう記者会見も、リーが考案したものです。

さらに、リーが1906年(1905年説もあり)発表した『原則の宣言』は、PR会社や広報エージェントの仕事に対する、原理原則を定めたものとして、21世紀に広報業務に携わるすべての人たちの行動師範となっています。

セミナーでは、リーの生涯とその代表的な事例紹介を通して、彼が「パブリック・リレーションズのパイオニア」と称される理由を解説します。また、ツールやテクニックに頼りがちな現代広報PRにとって、リーが考えていた「広報マインド」について、参加者の皆さんとの議論を交えながら考えてまいります。

このような方にお勧めのセミナーです
●広報PRとは何か、その本質を理解したい。
●企業経営者もしくは広報・マーケティング部門の責任者として、企業広報をどのように企画実践したらよいか、悩んでいる。
●PR業界(PR会社)や広告会社で、クライアントの広報業務に携わっているが、クライアントの期待に、なかなか応えることができず、悩んでいる。
●PRプランナー資格を持っているが、この資格を自身の仕事やキャリアにどのように活用したら良いか、悩んでいる。
●自営業者として、自身のブランディングや競合との差別化に悩んでいる。

開催概要
  • 日時: 2016年12月1日(木)、15:00~17:00(受付開始: 14:45)
  • 対象者: 企業の広報部門に携わっている方、マーケティング・経営部門でコミュニケーション業務に関心ある方
  • 定員: 15名(先着順)
  • 参加費: 5,000円(税込、参加費は指定口座振込またはPayPal決済)
  • 特典: ご参加者に拙著『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』を進呈。
  • 参加お申込フォーム
  • 会場: アイコミュニケーション「セミナールーム」
    東京都千代田区神田小川町2-1 KIMURA BUILDING 5階 (地図
    都営新宿線「小川町」駅【B7】出口 徒歩1分
    東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅【B7】出口 徒歩1分
    東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅【B7】出口 徒歩1分

2016年11月11日

「出版記念セミナー」12月1日開催のお知らせ


こんにちは。河西仁です。

『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』出版以降、皆さまからお声がけをいただき、社内勉強会・セミナーを企画実践しております。

この度、一般参加型セミナーのご希望がありましたので、下記のとおり開催することとなりました。

皆さまの、ご参加お待ちしております。



  • 日時: 2016年12月1日(木)、15:00~17:00(受付開始: 14:45)
  • 対象者: 企業の広報部門に携わっている方、マーケティング・経営部門でコミュニケーション業務に関心ある方
  • 定員: 15名(先着順)
  • 参加費: 5,000円(税込、参加費は指定口座振込またはPayPal決済)
  • 特典: ご参加者に拙著『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』を進呈。
  • 参加お申込フォーム
  • 会場: アイコミュニケーション「セミナールーム」
  • 東京都千代田区神田小川町2-1 KIMURA BUILDING 5階 (地図
    都営新宿線「小川町」駅【B7】出口 徒歩1分
    東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅【B7】出口 徒歩1分
    東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅【B7】出口 徒歩1分
セミナーの主な内容
  1. 現代広報(パブリック・リレーションズ、PR)発展の経緯。
  2. アイビー・リーが現代PRの発展に果たした役割。
  3. リーの事例紹介1: 世界初のプレスリリース実用化は、どのように行なわれたか。
  4. りーの事例紹介2: 世界初のIMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)は、どのように行なわれたか。
  5. 21世紀に広報業務に携わる私たちが、直面している課題の解決法を、リーの広報哲学から考える。
  6. 自由討議(Q&A)

セミナーは、一方通行型ではありません。状況に応じて参加者同士の意見交換や、Q&Aを行ないながら進めます。皆さまの、ご参加を心よりお待ちしています。


講師「河西/仁」ご紹介

長野県諏訪市出身。東京都立大学卒。東京経済大学大学院修了。日本パブリックリレーションズ協会認定PRプランナー。
日本広報学会会員。米IABC(International Association of Business Communications)会員。外資系メーカの国内広報宣伝部門マネージャを経て、広報コンサルタントとして独立。

企業広報・製品広報の支援をはじめ、PR業務に関するセミナー、企業経営者(社長/CEO)向けのトップ広報研究会を主宰しています(Webサイト)。 


セミナーについて

プレスリリース、記者会見、クリッピング、メディアリスト。現代では一般的な広報手法であり、広報に携わる私たちは当たり前のように活用しています。これらはいずれも、アイビー・リーが100年以上前に発案した、あるいは初めて広報手段として実用化したことは、あまり知られていません。

本セミナーは、「パブリック・リレーションズのパイオニア」アイビー・リーの全体像を紹介すると共に、現代パブリック・リレーションズの概念形成における彼の貢献を紹介しながら、21世紀の今、広報業務に携わる私たちが一般的に活用しているさまざまな広報手法の成立過程を振り返ります。

また、リーが20世紀初頭に直面していたパブリック・リレーションズの課題と、私たち現代の広報エージェントが直面している課題の共通性に注目し、どうすればこれらの課題を克服できるか、私(河西)なりの解決策を示しながら、参加者の皆さんと自由な討論を行ないたいと考えています。

皆さまのご参加、お待ちしております。


2016年11月8日

『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』が紹介されました

ビジネス・メール・コンサルティングの第一人者である平野友朗さまが、ご自身のメルマガ「平野友朗の思考・実践メルマガ【毎日0.1%の成長】」11月8日号でご紹介くださいました。ありがとうございました。



2016年11月7日

東京経済大学の取材を受けました

『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』は修士論文を元に書き直したのですが、先日母校の広報課の取材を受け、執筆の経緯など話してきました。

そのようすが、本日の大学Webサイトで「シニア大学院生としてコミュニケーション学研究科で研究を深めた修了生が、修士論文をもとに書籍を出版」として紹介されました。



2016年11月3日

リーの報酬は、今ならどの程度になるか

20世紀はじめの米1ドルの価値は、現代だといくらなのでしょう。

1800年以降のアメリカのインフレーションを計算し、現代の価値に変換してくれるサイト「The Inflation Calculator」が便利です。たとえば、1900年当時の1ドルは、2015年では28ドル72セントに相当します。

広報エージェントとして名声の頂点にいたアイビー・リーは1915年1月から、ジョン・D・ロックフェラー(シニア)の個人事務所と月1,000ドルの契約で、広報顧問になりました。1915年当時の1,000ドルは、2015年では2万3千644ドル10セントに相当するので、かなり高額の報酬と思われます。

しかし、リーにはもっと高額の報酬で広報顧問を依頼する企業や経営者が、彼の助言を求めて押し寄せていたといわれています。

たとえば、アメリカン・タバコ社で社長を務めていたジョージ・ワシントン・ヒルが、1920年代にリーに支払っていたほう就学が記録に残っています。

ヒルは、年間4万ドルの報酬を支払いました。その内訳はリーの会社への広報顧問料として1万ドル、残りの3万ドルはリーとの個別面談料だったといわれています。ヒルは、リーとの個人面談のために、現在の36万ドル相当の報酬を支払っていたことになります。

リーが、わずか1年でロックフェラー・シニアの個人事務所との契約を修了し、契約延長をしなかったとき、シニアが「報酬が不満なのか」とリーに尋ねたのですが、彼は報酬が不満ではないと、答えています。でも、その真偽はわかりません。