2016年11月3日

リーの報酬は、今ならどの程度になるか

20世紀はじめの米1ドルの価値は、現代だといくらなのでしょう。

1800年以降のアメリカのインフレーションを計算し、現代の価値に変換してくれるサイト「The Inflation Calculator」が便利です。たとえば、1900年当時の1ドルは、2015年では28ドル72セントに相当します。

広報エージェントとして名声の頂点にいたアイビー・リーは1915年1月から、ジョン・D・ロックフェラー(シニア)の個人事務所と月1,000ドルの契約で、広報顧問になりました。1915年当時の1,000ドルは、2015年では2万3千644ドル10セントに相当するので、かなり高額の報酬と思われます。

しかし、リーにはもっと高額の報酬で広報顧問を依頼する企業や経営者が、彼の助言を求めて押し寄せていたといわれています。

たとえば、アメリカン・タバコ社で社長を務めていたジョージ・ワシントン・ヒルが、1920年代にリーに支払っていたほう就学が記録に残っています。

ヒルは、年間4万ドルの報酬を支払いました。その内訳はリーの会社への広報顧問料として1万ドル、残りの3万ドルはリーとの個別面談料だったといわれています。ヒルは、リーとの個人面談のために、現在の36万ドル相当の報酬を支払っていたことになります。

リーが、わずか1年でロックフェラー・シニアの個人事務所との契約を修了し、契約延長をしなかったとき、シニアが「報酬が不満なのか」とリーに尋ねたのですが、彼は報酬が不満ではないと、答えています。でも、その真偽はわかりません。

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